どんぐり倶楽部オンライン  【監修:糸山 泰造】  制作:どんぐり教育研究会
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       2.学習指導要領と、どんぐり倶楽部「良質の算数文書問題」を考えるコーナー


◆今日のコラム◆    ※過去のコラムは、「どんぐり図書館」で読むことができます。


2008/8/18

<どんぐり流 脳を活かす12歳までの学習法(その7)>

最近ファックス添削をスタートされたお子様のお母さまから、次のようなご質問をいただきました。

「小学校2年生ですが、年長さんの問題が、全くできません」
「ヒントをあたえてはいけません、とありますが、本当に何もわからないようで、とまどいます。どうしたらよいのでしょうか」

私(カニ先生)も経験があるのですが、目の前で小学生(特に低学年の)子供に「わからなーい」、「難しいから、したくなーい」と言われたときの対応は、本当に難しいものです。

こういう場合、決してしかってはいけません。重要なことは、「わからなーい」を連発している、目の前の子供が発している緊急メッセージの内容を、きちんと解読してあげることです。

「うちの子は、大丈夫かしら」と、不安になってもいけません。親御さんが不安になると、子供はもっとストレスを感じます。ですから、難しいとは思いますが、あくまでも冷静に、落ち着いて、子供を観察してみることが重要なのです。

一般的には、どんぐりの文章題に取り組む上で、子供がいう「わからなーい」には、

(1)使われている言葉の意味が、わからない

(2)文章の意味が、わからない

(3)何をきかれているのか、わからない

(4)絵図をかいてごらん、と言われても、描き方がわからない

などの意味があります。

どんぐりでは、4行ほどの文章を読み、絵図をかくのですが、最初から一度読んで「こういうことね」と理解して、楽しそうに絵図をかきはじめるお子様は、そう多くはありません。

ですから、小学校2年生で、どんぐりの年長さんの問題ができなくても、「うちの子は大丈夫かしら…」と親御さんが、不安になる必要は全くありません。

どのお子様にもいえることですが、文章題を考えることができないのではなく、「考える方法を教えてもらっていない」だけなのです。

「1文ずつ読んでみようね」と声をかけ、1文ずつじっくり、ゆっくり、楽しんで絵図をかいていくと、時間の差はありますが、どのお子様も100%考える力がついてきます。

話は変わりますが、私が学生の頃、中学生の家庭教師をしていたとき、私は、非常に重要なことを学びました。
どんなに学校の勉強が遅れている子でも、(当時その子の学校のテストの成績は、
毎回10点くらいだったと思います)勉強するべき内容を小さく分解し、その子のイメージできる言葉におきかえ、一つ一つをじっくり、ゆっくり、紙にかいて確認しながら進めていくと、少しずつですが理解し、考えるようになる、ということです。

どんぐりをする上で、親御さんたちが一番とまどわれるのが、「教えてはいけません」、「ヒントを出してはいけません」の部分ではないかと思います。

しかし、「言葉の意味は、その子のイメージしやすい言葉におきかえて教える」ことができますし、「1行ずつかいてごらん」は、もともとヒントではないのです。

さらに、そのときに子供が問題に正解できることは、あまり重要ではありません。

答えが出ても、出なくても、どんぐりの文章題を通して「難しいと思えても、小さく分解(1行ずつ)して、絵図にかいていくといいんだ」と実感することが、子供にとっては大きな自信となるのです。

次回は、この絵図がオリジナルであることの意味について、述べてみたいと思います。

(次回に続く)